Milky Way
次の日の昼休みにシンの教室へと向かった。

(言わなくちゃ…)

私の姿に気が付くと彼女は駆け寄ってくる。

「琴、どうしたの?教室まで来るなんて。」

「今大丈夫?話があるの。」

いつもよりトーンの低い私の声から深刻さが伝わったのだろう。

彼女は場所を変えようと人気の無い特別棟の空き教室を選んだ。


静まり返っている。

扉までも閉めたから私たちだけの閉鎖空間。


これから言おうとしていることを考えると身が震えた。

シンは私の下した結論を聞いてどう思うのだろうか。



でも私は伝えなくてはいけない。

もう後戻りなんて出来ないのだから。
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