視線の権利
廃墟にて
仕事は以前の三倍はサクサク進んでいた。
女性オーナーからもお誉めをいただいた。

「ケイナちゃん、頑張ってるわね。この調子で頑張ってちょうだい」


はい。と私は返事をした。
これで契約も延長されそう。


同期のアキノはふてくされ気味だけど、私よりまだまだ仕事はできる。


苦手だったデザインソフトも使い方が驚く程、楽になった。

みんなが事情を知ってるけど仕事が優先。

オーナーにとって私たちは働きバチ。

私のスキルはみるみる上がっていった。

だって私は



三週間に彼氏にフラれたのだもの。
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