視線の権利
砂地にて。
浜辺に打ち上げられた海藻みたい。
な、私。
水のなかはたゆたゆとして何も
なにもなかった。
砂がからだにまとわりつく感じ。
不安。
「ひと」とのつながり。
楽しいことも
「砂」の刺激の楽しさも
思い出してしまいそう。
すぐになくなるご縁かもしれないのに。
すぐにこの舞台から退場する手段もあるのに。
あの「視線」が
印象的で。