[妖短]空の境界線を越えて
巨大な遊具の脇を走り抜ける時、
追いかけてきていた内の一つが
遊具の向こうを駆けて行く気配がした。

-回り込まれた-

背筋が寒くなる。

すぐさま遊具が終わり、その影から黒いものが飛び出してきた。

真っ黒い綿の様な物。

避けようとして動くと速度が落ちて、
後ろからの連中にも追いつかれる。


背後には石垣、
前から大小様々な大きさの真っ黒い綿。


押し潰される。

息が苦しい。

あぁ。

いつもの夢と同じだ。



でも、ここで終わりじゃなかった。
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