[妖短]空の境界線を越えて
飛び起きて目が覚めた。
全身に汗がにじみ、喉がへばりつく。
薄暗い部屋を見回して、ようやく寮の自室だと気付いた。
―怖い。
今までの怖さとは違う気がした。
今までの夢の事を覚えてはいないけど、
五十嵐の声は…うん。始めてだもの。
「見越した…」
小さく呟く。
ほら、言えるじゃない。
怖い夢だから言えなかったの。
ただの怖い夢だよ…。
全身に汗がにじみ、喉がへばりつく。
薄暗い部屋を見回して、ようやく寮の自室だと気付いた。
―怖い。
今までの怖さとは違う気がした。
今までの夢の事を覚えてはいないけど、
五十嵐の声は…うん。始めてだもの。
「見越した…」
小さく呟く。
ほら、言えるじゃない。
怖い夢だから言えなかったの。
ただの怖い夢だよ…。