[妖短]空の境界線を越えて
6.差し金
五十嵐の部屋は思ったとおり和室で、
思ったよりも綺麗だった。
ただ、据えられた本棚には参考書とかと一緒に『妖怪』のタイトルが踊っている。
うわ!なんだアレ?
棚の一番上は妖怪?のフィギュアがぞろりと並んでる。
夜とか怖そうだなー。
五十嵐が小さな折れ脚テーブルと座布団を並べて、
「ちょっと待っててね」
そう言って出て行った。
なんとなく、本棚に背を向けて座る。
外ではミンミンと蝉が鳴いている。
早いなー。まだ夏休み前なのに。
しばらくして、五十嵐が麦茶を持って戻って来た。
なんとなくこの家だけもう夏っぽい。
五十嵐は斜め前の机の方に座った。
貰った麦茶に口を付けるのとほぼ同時に、
「見越だよね」
すぐさま五十嵐が話を始めた。
思ったよりも綺麗だった。
ただ、据えられた本棚には参考書とかと一緒に『妖怪』のタイトルが踊っている。
うわ!なんだアレ?
棚の一番上は妖怪?のフィギュアがぞろりと並んでる。
夜とか怖そうだなー。
五十嵐が小さな折れ脚テーブルと座布団を並べて、
「ちょっと待っててね」
そう言って出て行った。
なんとなく、本棚に背を向けて座る。
外ではミンミンと蝉が鳴いている。
早いなー。まだ夏休み前なのに。
しばらくして、五十嵐が麦茶を持って戻って来た。
なんとなくこの家だけもう夏っぽい。
五十嵐は斜め前の机の方に座った。
貰った麦茶に口を付けるのとほぼ同時に、
「見越だよね」
すぐさま五十嵐が話を始めた。