[妖短]空の境界線を越えて
なんで泣いてんだろ。
私こんなに泣き虫だったっけ?
五十嵐もいるのに。
学校でも、寮でも、泣いた事ないのに…
あ、
そうだった。
泣き虫だった。
家にいた時はよく泣いてたかも。
兄弟と喧嘩した時とか、
好きだったおもちゃが壊れた時とか、
怖くて夜、眠れない時とか。
五十嵐は何も言わない。
呆れてるかな?
あぁ。もう。恥とかどうでも良いや。
ふっきれたのか、その後はすらすらと出てくる。
まだ泣いてはいるけど。
「綿が、言うの。
今まで、耳を塞いでた事。
走っていれば良いのにって。
高跳びなんてやめたらって。
そうすると声が出ないの。
見越入道が向って来て、
どんどん大きくなっても声が出ないの」
涙がこぼれて何も見えない、
泣きすぎて喉がひきつる。
呼吸が苦しい。
そうだ。泣く時ってこんな感じだったっけ。
私こんなに泣き虫だったっけ?
五十嵐もいるのに。
学校でも、寮でも、泣いた事ないのに…
あ、
そうだった。
泣き虫だった。
家にいた時はよく泣いてたかも。
兄弟と喧嘩した時とか、
好きだったおもちゃが壊れた時とか、
怖くて夜、眠れない時とか。
五十嵐は何も言わない。
呆れてるかな?
あぁ。もう。恥とかどうでも良いや。
ふっきれたのか、その後はすらすらと出てくる。
まだ泣いてはいるけど。
「綿が、言うの。
今まで、耳を塞いでた事。
走っていれば良いのにって。
高跳びなんてやめたらって。
そうすると声が出ないの。
見越入道が向って来て、
どんどん大きくなっても声が出ないの」
涙がこぼれて何も見えない、
泣きすぎて喉がひきつる。
呼吸が苦しい。
そうだ。泣く時ってこんな感じだったっけ。