[妖短]空の境界線を越えて
さて、
その後が大変だった。
会話のころにゴールしていた男子が少しいたからか、
浮かれていた先生からバレたのか。
次の日の休み時間には、
「神山 春香さんっ!」
廊下から先輩の集団にフルネームで、しかも大声で呼ばれ、
「部活が決まってなかったらぜひうちの陸上部にっ!!」
恥ずかしさのあまり止めに入る前に、
さらに恥ずかしいことを大声で叫ばれた。
衆目の中、どう断ろうか思案して、
「あ、あの。
私あんまりスポーツ得意じゃないんですけど…」
「大丈夫!陸上部だから!!」
わけの分からない理由でつぶされた。
「部活決まってないんでしょ?
一度見学だけでも良いから来てみて!」
そう言って、言い逃げた先輩達をただ呆然と見送っていると、
クラス中から「モテモテだな」とか「期待の星」だとか、
部外者らしい無責任な言葉が飛ぶ。
『あぁ。もぅ!』
イライラした所で無碍にする訳にもいかず、
毎日のように先輩方が入れ代り立ち代りやってきては勧誘していくので、
結局数日のうちに見学に行く事になった。
その後が大変だった。
会話のころにゴールしていた男子が少しいたからか、
浮かれていた先生からバレたのか。
次の日の休み時間には、
「神山 春香さんっ!」
廊下から先輩の集団にフルネームで、しかも大声で呼ばれ、
「部活が決まってなかったらぜひうちの陸上部にっ!!」
恥ずかしさのあまり止めに入る前に、
さらに恥ずかしいことを大声で叫ばれた。
衆目の中、どう断ろうか思案して、
「あ、あの。
私あんまりスポーツ得意じゃないんですけど…」
「大丈夫!陸上部だから!!」
わけの分からない理由でつぶされた。
「部活決まってないんでしょ?
一度見学だけでも良いから来てみて!」
そう言って、言い逃げた先輩達をただ呆然と見送っていると、
クラス中から「モテモテだな」とか「期待の星」だとか、
部外者らしい無責任な言葉が飛ぶ。
『あぁ。もぅ!』
イライラした所で無碍にする訳にもいかず、
毎日のように先輩方が入れ代り立ち代りやってきては勧誘していくので、
結局数日のうちに見学に行く事になった。