[妖短]空の境界線を越えて
人間があんなに跳べるのかとか、
一連の動きの美しさとか、
頭の中ではそういうことを考えていたはずなのに、
口から出た言葉は
「凄い」
だけだった。

私は恋をしたのだ。
ソレに。


呆然と見ていると、マネージャーさんが解説し始めた。

「あ。凄いでしょ?彼。うちの走高跳のエー…」
「入部します!」
先輩の言葉をぶった切って、私は叫んだ。

「走るのでも何でもします!!
あの、あれ!走り高跳び!
教えて下さい!!」
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