あめとてるてる坊主
【4】てるてる坊主

1)初めて、始めて。

 窓から見上げた青い空と山の向こうに見える入道雲、耳をふさぐ蝉の音。

 肌にはりつく空気はあまり気分のいいものじゃないけれど、携帯にぶら下がったてるてる坊主は今日も笑っていた。


 いつもより1時間早く起きた。

 顔も洗った。

 朝ごはんもしっかり食べた。

 寝癖も……うん、ついてない。

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