あめとてるてる坊主
 次の返信は早くて、私もすぐにそれを開いた。


【 8時半にバス停前! 】


 それに一気に、情景が浮かんだ。

 雨の中、傘をさして、バス停前。

 左に私、右に君。

 雨の音に負けないように、話せたあの時間。

 花火の前の、いつもと違うバス停前。


 そして、明日。


 またいつもと違うバス停前。


 私の返事は決まっていた。





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