あめとてるてる坊主
 なのに、それ以上を望んでしまう私がいるのは、卑しいだろうか。

 彼の顔をちゃんと見たい。

 彼の名前が知りたい。

 彼の声が聞きたい。


 本当にこのままでいいの?


 ちょっとしたためらい。


 そして、突然水しぶきが降りかかった。

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