あめとてるてる坊主
「私ね、次は絶対告白することにした!」


「へー。何があっても?」


 里美ちゃんが意地の悪い顔をした。


「あー…んー」

「諦めないでよ。何か障害があっても、どうなるかわからないんだから」


 そう言った里美ちゃんの顔は優しかった。


「沙世のこと、私たちは応援してるから」


 その言葉に私は頷く。


「悪いところはいつものように叱るしね」

「里ちゃん、怒ると怖いもんね~」


と言いながらも、うんと頷いた沙世ちゃんに私は勇気をもらった。



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