あめとてるてる坊主
「私、好きな人がいるんだ……。
名前も声も何も知らないのに、好きになった人。
だから、言えなくて。だけどね!今は名前も知ってて、話だって出来てる。
一人じゃ、できなかったことだけど……。
私、天野君が好きなんだ。だから……今、すごく楽しいよ」
何から言うべきなのか、うまくまとまらなくて、伝わりにくかったんじゃないかと不安だった。
けれど、里美ちゃんは笑った。
「そうか、好きな人って、彼のことだったんだ」
「え?」
「うん、なんとなく、好きな人がいそうだなって思ってたんだ。クラスメートかと思ってたんだけど。そっか」
名前も声も何も知らないのに、好きになった人。
だから、言えなくて。だけどね!今は名前も知ってて、話だって出来てる。
一人じゃ、できなかったことだけど……。
私、天野君が好きなんだ。だから……今、すごく楽しいよ」
何から言うべきなのか、うまくまとまらなくて、伝わりにくかったんじゃないかと不安だった。
けれど、里美ちゃんは笑った。
「そうか、好きな人って、彼のことだったんだ」
「え?」
「うん、なんとなく、好きな人がいそうだなって思ってたんだ。クラスメートかと思ってたんだけど。そっか」