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「そう決めたんだけど・・・」
昔の事を亜矢夏はつい最近の出来事のように鮮明に話してくれた
「お互いの両親の所に報告しに行ったらさ」
亜矢夏の涙は何度も頬を伝い
止まる事なく頬に出来た跡を伝った
「絶対に反対されないと思ってたから辛かった」
「・・・」
「うちの親も相手の親も激怒しちゃって、直ぐ病院に連れて行かれた」
義務教育を卒業したとはいえ
親の保護の元生きている高校生
「そんなガキ2人が頑張るって言っても聞く耳持って貰えず、ままごと扱いされちゃってさ」
過去だから吹っ切れたのだろうか
それとも、もう思い出になっちゃてるのだろうか
亜矢夏はクスッと笑った
「力ずくで病院に連れて行かれて・・・・」
「うん」
「赤ちゃん取られちゃった」