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「慎司のせいでごめんね」


おばさんは私の事をホントの娘のように扱ってくれ

今回の件に関しては

慎司の不祥事と捉えているのか

責められる事もなく

私の身体を1番に気遣ってくれている




「あの子もフラフラせずに落ち着いてくれていたらね」



そう話し始めた





慎司が定職に就いて社保に入っていたら

出産費用が戻ってくるけれど

現状は親の扶養に入っている



亜沙美ちゃんが働かなくても

慎司がしっかりしていたら

3人が暮らしていけたかもしれないのに





慎司がもしこうだったら・・・


産む事が出来たかもしれないと

おばさんは言ってくれた
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