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13日の木曜日は

刻々と近付いてきているのに

暗い霧の中をさ迷っている気分だ



順応出来ていない気持ちを隠し


「・・・ありがと」


『無理しちゃ駄目だからね!!』



強い口調だけど

亜矢夏らしい労りの言葉を貰って

電話を切った






ソースがベッタリ付いたお皿を

テーブルの上に置いたまま

私は煙草に火を点け

ベッドに入り込んだ
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