本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
やっとの事で気持ちを落ち着かせ仕事に集中するべく花子はひたすらに笑顔を作り続けていましたよ


ひきつる笑顔。


カミカミなリップサービス。


肩が凝る


まっさんのせいだ


何かに付けて何でもまっさんのせいにしたくなる花子。


早く仕事が終わらないかなぁって溜め息になりますよ。





何とか仕事も終わり花子を待ってる牛田君のいるバックヤードへと急いで行きました。


「牛君お待たせやねごめん」

「いいですよ小池さん何か食いたいもんあります?」


なんと優しい。


レディファーストでは御座いませんかっ


花子一瞬思ったのよね。


牛田君を好きになれないかなってね。


牛田君と行ったのはステーキハウス


ご馳走様ですよっ。


「牛くん。こんな高いのご馳走になっていいの?」


「回らない寿司に行ったら幾らかかるか解らない小池さんの胃袋を幸せにするのは肉!肉ぅ。アハハハ」


牛くん。


「お代わりはしないで下さいよ」


牛君。


「あっ!また涙になってる冷めないうちにガッツイて下さいメインイベントはこの後ありますからっ」


牛君。


「頂きまぁす」



花子は何故か鼻声で泣きながらステーキを食べてました。

塩味が良く効いてますよ。

ステーキ。

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