本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
「今度は何を始めたんですかぁ?」
 

「久美子ちゃん。花子何だか恋の波乱が起こりそうな予感がするよ」


「波乱ですかぁ?アハハ!小池さんっ意外ですよ前向きに恋に走ってる方が似合いますよって、占いですかぁ?」


久美子ちゃんは花子が両手の親指を栞にしていた太木一美の六星占術のハードカバーの本の表紙を覗き込みこれ又美しい笑顔でクスクスと笑いました。


「小池さん。真面ですね」


はい。花子は幸せの為に頑張ってますよ。


だけど何だか胸がモヤモヤしていますよ。

花子はダーリンの太郎さんの姿を妄想で呼びました。


「あっ!ほんま邪魔やわぁまっさん」


思わず声がでましたよ。


だってぇ。


まっさんが花子の妄想の中で「へへへっ」と笑いながら走り抜けたのですからね。

ねぇまっさんよ?


何故花子の心に居るんでしょ?

花子的にはあり得ないんですけど。


まぁ、まっさんを嫌いではありませんが恋しいとは思いません。


何故ならよく意見の違いで喧嘩をしてしまいますからね。


花子のキュンはダーリンに出会った時にドキドキになって胸が小さく縮んだんですよ。


花子はその時のキュンが忘れられません。



占いは当たってるのかな?


まっさんよ。どうぞ邪魔しないで下さいよ。


って、勝手に気持ちがウロウロしてるのは花子1人ですけどね。



はぁ・・・

弱いなぁまっさんの何時もの甘い言葉に。


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