本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
いやぁねっ。

今朝まっさんに注意を受けていたんですよ。



あれでもまっさんは地域密着型の大型スーパーマーケットの厳しい店長!



「小池さん。基本はナチュラルなメイクです。素っぴんをやっと辞めたと思ったらだんだん派手になってますよ昼休みに落として下さい」


「はい。申し訳ございません」


花子はこれでも社会人です会社ではまっさんは上司。


素直に従いますよ。




こんな時のまっさんの目はすんごい怖いよぉ〜。



夕べの悩みなんかが嘘みたいに腹ただしさに変わりましたよ。

なんだい偉そうやんかぁ


年下のくせに。



ムカムカとこんなに胸が治まらないのは何でやろ





昼休みになりましたよ。





花子は急いでメイクを落としてまっさんに腹いせ作戦です


素っぴん花子復活ですよ。

あっ!

酷いもんですよ。


何だか顔が老けて見えますし窶れて粒羅な瞳が二日酔いで鮮度を失っていますよ。



やってしまったです



昼休みは終わりもう直す事も出来ません

あぁ。


まっさんへの腹いせのお蔭で花子は自分を窮地に追いやりました。



インフォメーションのカウンターから、まっさんが花子を鋭い目で見てますよ。


まっさんよ。



晴山書店でのあの優しい瞳は何処に?




何でだろぅ。



あれから花子はまっさんの姿を目の角に映したまんまで仕事をしてしまってます。


目のでまっさんを追いかけ気が付かれそうなら見ないふり。


こんな事って。



高校生の頃に一学年上の倶楽部の先輩に恋してた気持ちと同じなんですけどっ

花子



ピンチかもしれませんよぉ

花子は太郎さん(ダーリン)が好きなんです


まっさん、なんてさぁ。





喧嘩ばかりしてるやんかぁ。

これって。


なぁに?

気になりますよ。


まっさんの事が?




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