本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
毎日、お客様のお買い物籠を覗いているとそのお買い求め頂いた商品からそのお客様の生活が分かりますよ。
ダーリンは間違いなく。
1人暮らしの独身。
生活状況は至って余裕のある暮らし。
本屋でお買い求め頂く英会話の本に良く似合うわぁと
勝手に花子診断結果が出されました。
花子あの事件あっちのけでダーリンへの妄想MAXになってしまってますよ。
なっ何かお話しをしなければいけません折角のチャンスです
緊張しますよ。
「あの」
始めに話しかけたのはなんとぉぉ
ダーリンですよ
「はいっ」
花子は可愛い笑顔でお返事しましたよ
えへっ。
「晴山書店の方ですよね?」
「はい。そうですよ」
「今日。夜居ますか?」
「あっ。今日は本屋は公休日なんで」
「あっ」
しばらくの沈黙が花子には息苦しい
ドキドキよりも、詰まる息
何だろう?
何で、息苦しいのか解りません
ただ息苦しいんです。
何だか罪悪感が花子を襲いました。
「あっ。じゃあ今日は休みなら誘ってもいいかなぁ」
えっ
ダーリン今何て言いましたか
もう一度お願いします
と聞ける訳も無く。
花子ドキドキしてしまいました。
さっきまでの罪悪感は何処に行ったのか?
花子の心はピンク色に染まりました。
単純でしょうか?
「いらっしゃいませぇ〜」
そんな見つめ合うダーリンと花子のレジ前を又です!
まっさんが横目で見ながら通り過ぎました。