本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
「まっさん何で浴衣着なアカンの?」
「いや。昨日の飲み会で小池さんが来る前に、今度の七夕祭りのイベントの時接客サービス係が浴衣が着たいって言ってて良いねって事になりました」
まっさんは浴衣のキツさを知らんのかぁ?
花子一瞬にしてマッタリとした空気が張り詰めました。?
「私は反対!絶対に着ません」
「何で?」
まっさん優雅に珈琲何て飲んでるけどね
カップを持つ指が太いんだけど
いえいえ違うがな
「まっさん。帯締めた事無いでしょ?」
「はい。生まれて一度も浴衣着た事無いですよ」
まっさん
だからノンビリ幸せそうな顔して珈琲なんか飲むなってば
「小池は絶対に着ませんよ」
「だから、何故ですか?」
「まっさん、浴衣って帯を締めるでしょ。キツいんですよそれに下駄もずっと履いてはレジには立てませんお分かり?」
「そうなんですか?でも会社で決めた事ですから本社からもオッケーが出てしまいました。前夜と後夜の2日間です着ますよ」
全く話しが解らない男だよ
花子考えましたよ。
ん?あはは〜
いい事思いつきましたぁ!
「まっさん。貴方もその日は浴衣ですよ着て下さいね」
「はい。着ます」
まっさんはアッサリと答えました。
この後に潜む花子の策略も知らずに。
花子楽しみですよ。