愛は要らない【番外編】


「だから、うちの会社で働けば・・・」

「それは嫌」


即答して、綾野は遥から結子に視線を移す


「何か知りませんか?」

「そうですね・・・。会社の前のカフェが、アルバイトを募集してましたが・・・」

「カフェ?」


綾野は知らないが、この会社の女子社員なら一度は行ったことのある場所

そこまで広くはないが、とても美味しいコーヒーが飲めるらしい


「うちの会社なら、安心だし、高給なのに・・・」

「私が貴方の妻だって知られてる場所で、どうやって働けって言うんですか?」


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