愛は要らない【番外編】


振り返ると、結子が一枚の紙を渡してきた


「履歴書です。今は一枚しかないので・・・」

「いえ、ありがとうございます」


軽く頭を下げて、綾野は紙を受け取る

エレベーターのボタンを押して、綾野はエレベーターが来るのを待つ


「1つ、聞いてもよろしいでしょうか?」

「はい。なんですか?」

「どうして、いきなり働きたいと?」

「・・・貰ってばかりじゃ、嫌だから」


エレベーターの扉が開いて、綾野は乗り込む


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