愛は要らない【番外編】
同い年の男の子
書斎の机で、履歴書を書く綾野
静かな書斎に、ペンの走る音が響く
「ここにいたのか」
「お帰りなさい」
顔を上げずに、綾野は遥に手を振る
「どうしても、働きたいの?」
「・・・・・・また聞くの、それを」
ようやく顔を上げて、綾野は遥を見る
遥は複雑そうな笑顔を浮かべている
「僕としては、今すぐにでもやめさせたいんだけどね」
「い・や。次言ったら、寝室を別にしますよ?」