愛は要らない【番外編】
笑っているが、目は本気だ
その瞳に、遥は何も言えなくなる
「そうやって心配してばかり。素直に応援する気持ちはないんですか?」
ペンを置いて、綾野は真っ直ぐに遥を見る
「妻が外に働きに出るっていうのは、どんな夫でも不安になるよ?」
「貴方は私の夫でしょ?」
「・・・・・・・・・・・・」
綾野の切り返しに、遥は言葉に詰まる
「・・・・・・他に心配な点が?」
「・・・やっぱり、若い男が・・・・・・」