愛は要らない【番外編】


個室であったため、他の客の気分を害する心配はなかったが


「綾野・・・?」

「気持ち・・・悪い・・・」


吐き気を堪える綾野は、席を立ち個室の隅に移動する


「まだ、食べてないけど・・・」


食あたりなどではなさそうだが・・・

心配になった遥は、綾野の傍に歩み寄る


「うぷ・・・っ」

「部屋へ行こう。食事は無理そうだ」


綾野を抱き上げて、遥はレストランを後にした


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