愛は要らない【番外編】


年が明けて、綾野の体の異変は確実なものへとなっていた

毎日眠気に襲われ、食べ物の匂いで吐き気が起きる

そのせいで、綾野はバイトをやめることになってしまった


「綾野・・・。病院へ行かないか?」


ベッドで横になる綾野に、遥は優しく声をかける


「・・・・・・行きたくない」

「・・・・・・・・・・・・そうか」


優しい笑顔を浮かべて、遥は綾野の髪を撫でる


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