愛は要らない【番外編】
綾野の手を握り、遥はにっこり微笑む
「僕らは【夫婦】だよ?2人で乗り越えよう?」
「遥・・・」
涙で視界が歪んでしまう
それでも、頑張って遥を見つめる
「だから、まずは病院へ行こう」
「・・・・・・はい」
1人じゃ無理でも、2人なら
遥が笑って、綾野は涙を力強く拭った
「おめでとうございます。間違いなく、妊娠してらっしゃいますよ」
女医の言葉に、嬉しい気持ちと複雑な気持ちが入り乱れる