愛は要らない【番外編】
【番外編・2】 遥野の初キス
理想と現実
クリスマス・イヴを1ヶ月後に控えたある日の放課後
「恋がした────い!!」
学校の窓から叫ぶ女子高生は、どう見ても変人
「すればいいじゃん。合コンする?」
「そんな出会い嫌!私はパパとママみたいな出会いが理想なの」
現実逃避をし始める、西園寺 遥野(さいおんじ はるの)18歳
「結婚して何年目だっけ、遥野の両親」
「20年くらい?」
「凄いよね、未だにラブラブ?」