愛は要らない【番外編】


何が起こったか理解するときには、騒がしい声は遠くに消えていっていた

開かれた瞳に映るのは、長い睫毛と揺らめく金糸の髪

手ではなく唇で塞がれた状況に、理性を奪われた


「・・・・・・・・・行ったか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


解放されたとき、思考が停止していて、頭がくらくらしていた


「なんとかやり過ごせたか・・・」

「な・・・」

「ん?あぁ、悪かったな。じゃあ・・・」


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