愛は要らない【番外編】
1ヶ月の誓約書
青い顔をして遥野が家に帰ると、双子の弟・静と薫が不思議そうな顔をする
「どうしたんだろ?」
「また、テストの点数が悪かったんじゃないか?」
勝手なことを言う弟たちなど無視をして、遥野は自室へと戻る
「母さん、遥野がおかしいよ」
「お姉さんと呼びなさい。で、遥野の何がおかしいの?」
「暗かった」
「うん。まるで、この世の終わりみたいな顔してた」
「・・・・・・・・・・・・そんなに見合いが嫌なのかしら」