愛は要らない【番外編】


吐き出すため息も、かなり重い


「お見合いなんて嫌~・・・」


愚痴っぽい言葉しか出てこない


「───────!?」


隣に人の気配を感じて、遥野は顔を上げる

見たことのある顔に、声が出てこない


「ん?」

「あ、あ────!!!」


叫び声が、再び駅の中で響いた


「げっ!」

「げっ、とは何?人にひどいことしておきながら!」


見つかった、という顔の青年に、遥野は力を込めて睨み上げる


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