チョコレート*キス [短編]
・・・ーとまぁこんな感じで。
なんか今思い出すと、私がチョコ作るはめになったの、美夜のせいな気がする・・・。
「・・・っとやばい!もうこんな時間っ。」
時計の針が10時を指している。
待ち合わせの30分前だ。
結局私は、よく二人で立ち寄る公園に圭ちゃんを呼び出していた。
なんだかんだで美夜の言うとおりにしちゃったよ・・・。
まぁもう呼んじゃったし。
チョコ渡すだけだしね!
告りは・・・しない。
圭ちゃんのあのカオ、もう見たくないし。
・・・なんて、ほんとはフられるのが恐いのかもしれない。
「よしっ。できた!」
作ったばかりのトリュフを可愛く、でもシンプルに飾って出来上がり。
「・・・うしっ。圭ちゃんに絶対うまいって言わせてやる!」