チョコレート*キス [短編]
「うをっ。寒いっ!」
待ち合わせの公園に来たはいいものの・・・寒い!
北風がヒューヒュー吹いている。
「どーせ圭ちゃん、ちょっと遅れて来るだろうしなぁ・・
「だぁれが遅れて来るって?」
ふわっと圭ちゃんの香りに包まれた。
「圭ちゃん!」
「愛しのりぃに呼ばれたから、せっかく早めに来たのにさ?」
そう言って圭ちゃんは後ろから私をぎゅっと抱きしめる。
「圭ちゃん・・・これ、セクハラって言うんだよ。」
またやっちゃった・・・。
「そんなこと言うりぃは、もう抱きしめてあげない。」
「えっ・・・。」
いつもなら「ほんとは嬉しいくせに。」ってもっと強く抱きしめてくれるのに・・・。