チョコレート*キス [短編]
「なに?」
「ううん・・・なんでもない。」
「・・・そう。」
なんだろう・・・圭ちゃん、今日ちょっと冷たい気がする。
気のせいかな・・・?
「ってゆーか、こんな寒空の下にわざわざ俺を呼び出して何?もしかして告白!?」
そう言いながら、私を嘲笑うように見る圭ちゃん。
なんか、おかしい。
圭ちゃんはいつもならこんな目で私を見たりしない。
私は、圭ちゃんの力強い視線が好きだから・・・なんとなく分かる。
なにかがいつもと違うって。
「告白じゃないよ。」
「・・・あっそ。じゃあ呼び出したりするなよなー。」
ズキッ
胸が、痛い。