大切なキモチ




「やっ!!!」




咄嗟に立ちあがった私は顔を上げる。







「また泣いてたんだ。何かあった?」




声の主は上田君だった。



ジャージ姿の上田君がそっと頬を伝う涙を拭ってくれた。



「泥臭くてごめんな。さっきまでサッカー行ってたからさ。」



照れくさそうに笑う上田君。







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