大切なキモチ
「ただいまー」
「おかえり、遅かったのね。あら?拓弥その子は?」
「俺と同じクラスの坂本。公園で一人で泣いてた。坂本こんなんだし坂本ン家分かんないからウチにつれて来た。」
「あらあらそうだったの。とりあえず入んなさい。」
うつむいたままの私に 上田君のお母さんが優しく声を掛けてくれた。
「拓弥は泥まみれなんだから お風呂入ってきちゃいなさい。坂本さんのことは母さんに任せて。」
「分かった。」