お前は俺のもの
出会い
―出会いは必然―
『んっあぁっ』
―私は運が悪いらしい。
誰かと誰かのsex場面に出くわしたらしい
「なんでこんなとこで」
と私は思っていた。
油断した。
カタンッ!
「キャッ!」
と女が叫ぶ。
「誰だ?そこにいんのは。」
男はドスのきいた声で言う。
「もぉあたし帰る!」
女はバタバタ出て行った。
チッと遠くで舌打ちが聞こえたのはなかったことにしよう。
そう考えているうちに男は背後まで来ていて私は気づかなかった。
「そこに居るのは同クラの山咲塑羅じゃねぇか。」
「―っっ!?河地… 響助!?」
「おっ♪フルネームで覚えててくれたんだ。俺ってそんなに有名?」
「有名も何もうちの学校じゃ知らない人なんか居ないんじゃない?
こんなとこでアーユーことする人なんてあんたぐらいよ」
「冷たいね~塑羅ちゃん。」
「当たり前でしょアタシ、あんたみたいなタイプ大ッッ嫌いだもん。」
「フーン。
どうでもイイけど
どうしてクレンノ? SEXの途中だったんだけど?」
「そんなこと知らないわよ。あんな所でシてるのが悪いんでしょ!?」
「ヘェ。そんな態度でいーんだ?
俺、欲求不満だからさ。
今からアンタ襲ってもいいんだよ?」
「―ッッ!?」
首を舐められた。
「分かった!!何でもするから!!
襲わないでよ!」
「…ヘェ。何でもする…ねぇ」
「そうよ!」
「じゃあ俺の女になれ。」
「エッ」
「何でもするんだろ?さっきアンタが言ったんじゃねぇか。」
「……はい。」
「よしっ決定な」
「…………。」
―――最悪だ。――