カナリアンソウル
所詮、男子は男子。


女子は女子。


どんなに仲が良くても、男女がずっと一緒に居るってのは“付き合ってる”か“男好き”のどっちかって決められる。


「隣の席の男も同じ髪の色だけど、付き合ってるのぉ?」


ほらね。


『違うよ。たまたま』


あたしが真似したことになるんだけど。


「そうなんだあ★でも仲良し?」


『まあね』


コッチが勝手に思ってるダケかもだけど…


「彼、目立つね。ほら見て!男子の輪に居ても凄い目立ってる〜」


『ホントね』


あんたも負けじと目立ってるよ。


「結衣とあの人、双子みたいで可愛いね♪」


双子みたい、か…


それ、あたしじゃなくてタカに言ったら良いよ。


きっと。


『どーしてあたし?』


「結衣だから。たまたまじゃないよ。前から知ってた」


『ずっと見てたの?』


「いつ話し掛けようか迷ってたのだあ♪」


『ふ〜ん』


別に、興味無いけど。


その辺の都合の良い友達、みたいな?


「果穂ガッコ辞めたいんだ。結衣もでしょ?」


『……………、別に』


ただちょっと気の合う


都合の良い


友達。
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