カナリアンソウル
『嫌だー、先生助けるとか…イヤ』
明希、先生になれるかな。
なれると良いな。
沢山のことを覚えて、昔は忘れがちだったけどね。なんて生徒に笑って話せる先生に。
『優しい先生になって』
やばい、泣きそ…
「結衣…?」
表情に出てたのか、明希は心配そうにあたしの顔を覗き込んで来た。
『…見んな』
「見ない…、ようにします」
明希はちょっと真剣な顔で、またペンを握った。
『先生になるって…夢、応援して…やるよ』
声が途切れる。
「泣かないのっ!いつもみたく男でいなさい!」
『女だっつーの!…まだ泣いてないし』
「あら、そっかそっか」
『ばかにすんな』
「してないよ〜ん。結衣はなんか夢ある?」
全く…
あたしの神経がすり減るっての。
『ゆめ〜…?』
「今なら介護士とか人気じゃない?」
『あたし、一応夢あるよ。芸術家になること』
「…んなキャラ?」
『思うしょ?中学んときもキャラじゃないって言われた』
「だろうな」
机を軽く叩きながらケラケラ笑う彼が、また入院しなきゃいけないとは思えない。
明希、先生になれるかな。
なれると良いな。
沢山のことを覚えて、昔は忘れがちだったけどね。なんて生徒に笑って話せる先生に。
『優しい先生になって』
やばい、泣きそ…
「結衣…?」
表情に出てたのか、明希は心配そうにあたしの顔を覗き込んで来た。
『…見んな』
「見ない…、ようにします」
明希はちょっと真剣な顔で、またペンを握った。
『先生になるって…夢、応援して…やるよ』
声が途切れる。
「泣かないのっ!いつもみたく男でいなさい!」
『女だっつーの!…まだ泣いてないし』
「あら、そっかそっか」
『ばかにすんな』
「してないよ〜ん。結衣はなんか夢ある?」
全く…
あたしの神経がすり減るっての。
『ゆめ〜…?』
「今なら介護士とか人気じゃない?」
『あたし、一応夢あるよ。芸術家になること』
「…んなキャラ?」
『思うしょ?中学んときもキャラじゃないって言われた』
「だろうな」
机を軽く叩きながらケラケラ笑う彼が、また入院しなきゃいけないとは思えない。