カナリアンソウル
少し頭を上げて目だけ上に動かす。
上目遣い的な。
マグカップに蓋をしながら、怪訝そうな顔でこっちを見る明希と目が合った。
『なに?』
「老けたな!」
そこ、笑うとこじゃないんですけど。
話し思いっきり逸らしてるし。
『老けたあたしは嫌いですか〜?』
ちょっと変な歌にして聞いてみた。
特に意味も無く。
「いいえ、僕は好きです」
へぇー、僕だって。
明希って女のあたしより萌え要素持ってるわ。
『ありがと。おばあちゃんになっても見捨てんなよ』
「見捨てないよ。結衣、元気なおばあちゃんになりそうだ」
明希に髪をいじられて、今にも夢の中に行きそう。
きっと明希がメイドの格好で、あたしがウェイターになる夢だと思う。
目もうつらうつら閉じかけた時、明希の手が止まった。
「結衣が、…好き」
…………、…。
きっと眠ってると思ったんだろう。
恥ずかしいから寝てて何も聞こえなかったことにしよう。
あたしが眠ってるときに言ったのには、ちゃんとした理由があると思うから。
明希なりの理由が―…
上目遣い的な。
マグカップに蓋をしながら、怪訝そうな顔でこっちを見る明希と目が合った。
『なに?』
「老けたな!」
そこ、笑うとこじゃないんですけど。
話し思いっきり逸らしてるし。
『老けたあたしは嫌いですか〜?』
ちょっと変な歌にして聞いてみた。
特に意味も無く。
「いいえ、僕は好きです」
へぇー、僕だって。
明希って女のあたしより萌え要素持ってるわ。
『ありがと。おばあちゃんになっても見捨てんなよ』
「見捨てないよ。結衣、元気なおばあちゃんになりそうだ」
明希に髪をいじられて、今にも夢の中に行きそう。
きっと明希がメイドの格好で、あたしがウェイターになる夢だと思う。
目もうつらうつら閉じかけた時、明希の手が止まった。
「結衣が、…好き」
…………、…。
きっと眠ってると思ったんだろう。
恥ずかしいから寝てて何も聞こえなかったことにしよう。
あたしが眠ってるときに言ったのには、ちゃんとした理由があると思うから。
明希なりの理由が―…