カナリアンソウル
週末、ひろみと卓人と貴と四人で隣街に出かけた。
卓人の先輩がひろみと卓人を祝って、集まろうとのことだった。
金曜日の部活を終え、玄関先で靴を履き換えていると、どうおまえ、週末の集まり来る? と貴が急に誘ってきた。
「なんで私たち?ひろみが行くのはアレだけど、卓人の先輩知らないよ」
「友達も誘ってみんなでやろうって言われたんだって――」
貴はさみしそうな笑みとともに、
「皆で集まれるの……最後かもな」
とつぶやいた。
学校を出てから、私達はいつもの公園に直行した。
「何か、久しぶりに来た…」
「ひろみはちゃんと禁煙してんのか?」
「してるみたい……いっ?!」
私の目線の先には、どす黒いオーラを放って煙草吸ったり、甲高い声で笑ったりしてる集団。
「うわっ、凄い変な人達。こわっ!」
私と貴は無言で顔を見合わせた。
「不良」
声は聞こえずとも、貴の口がそう言っていた。
「集まり、あんな人たちばっかりだったらどーする?」
貴は怪訝そうな顔。
「お前ら、何年生?」
いきなり、私の足元にしゃがんだ男が話し掛けて来た。
「高一ですけど」
と貴は淡々と答えた。
卓人の先輩がひろみと卓人を祝って、集まろうとのことだった。
金曜日の部活を終え、玄関先で靴を履き換えていると、どうおまえ、週末の集まり来る? と貴が急に誘ってきた。
「なんで私たち?ひろみが行くのはアレだけど、卓人の先輩知らないよ」
「友達も誘ってみんなでやろうって言われたんだって――」
貴はさみしそうな笑みとともに、
「皆で集まれるの……最後かもな」
とつぶやいた。
学校を出てから、私達はいつもの公園に直行した。
「何か、久しぶりに来た…」
「ひろみはちゃんと禁煙してんのか?」
「してるみたい……いっ?!」
私の目線の先には、どす黒いオーラを放って煙草吸ったり、甲高い声で笑ったりしてる集団。
「うわっ、凄い変な人達。こわっ!」
私と貴は無言で顔を見合わせた。
「不良」
声は聞こえずとも、貴の口がそう言っていた。
「集まり、あんな人たちばっかりだったらどーする?」
貴は怪訝そうな顔。
「お前ら、何年生?」
いきなり、私の足元にしゃがんだ男が話し掛けて来た。
「高一ですけど」
と貴は淡々と答えた。