秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下



朝、目が覚めるとアタシは部屋着でソファーに寝っ転がっていた。


「女として終わってんな、アタシ」

頭をかきながらまじでそう思った。


シャワーを浴びて髪の毛を乾かしていると、兄貴が帰ってきた。


「あ、ゆう起きてたの?」


「起きてたんじゃなくて一旦寝て、今起きたの」

兄貴酔ってんな。



「ゆうもうそろそろ新しいCD出すんだってね~サンバさんが楽しみにしてたよ」


楽しみかー…

なんか全部こんなに本気なのって初めてだから少し恥ずかしい。


でも、このCDはきっといいものになる。

自信があるから
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