秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下
「ここ」
純君は711と茶色のプレートに金の文字で書かれた部屋の前で止まった。
もちろんノックなんかせずにドアを開いて部屋へずかずか入った。
「……侑姫??」
普段の彼からは想像出来ない位なきょとんとした顔。
よく見ると、腕には包帯。
「……よかった―……」
生きてる彼の姿を見て一気にアタシの身体中から力が抜けた。
そして緋山匡のベッドの脇に崩れ落ちた。
無事で、ほんとよかった―……