秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下


「でも強がりでね、1回お弁当を僕に作ってくれるっていうから楽しみに待ってたらすごく軽いお弁当箱を渡されてね??お昼の時間に蓋を開けたら、お弁当箱の中になんとお金が入ってたんだよ、どうやら初めてのお弁当失敗しちゃったらしくてね」


あの時は心底笑ったなぁと言いながらうっとりする先生。


笑う前に楽しみにしてたものが消えて落ち込んだりはしないわけ??


「あと俺が大学生の時、ネクタイを彼女に巻いてもらおうとして、彼女に出来るって聞いたら、出来るってゆうもんだからネクタイ渡して頼んだらあの子リボン結びして!!」


「…っぷ、その女馬鹿じゃないの??」


アタシの口から笑いが漏れた。


「そこが可愛いんだよ!!!!俺ついそのまま大学に行っちゃったよ。発表だったのに」

なんか……




「馬鹿夫婦??」



でも……ちょっとだけ楽しそう。



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