秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下

「乙宮さんはなんかネタないの??」


ネタなんてアタシお笑い芸人じゃあるまいし

「ないですよ」


「芸能界とかって新聞に乗らないような爆笑ハプニングとかありそうなのに」


「結構いろいろありすぎてすぐ忘れちゃいます」


目まぐるしいの。


「家族とか友達のハプニングとかは??」


「今のアタシには…どっちも、いないです」


……アタシってばなんて寂しい女なんだろう……


「そっか……」


「アタシは今1人なんです」



下を向く先生。



「……でもそれは乙宮さんがそう思ってるだけでしょ?」



アタシがそう思ってるだけって、どういう事……??

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