秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下
男らしく緋山匡がパシッと答える。
「それぞれの事務所が報道陣関係に送ったFAXの通りです。部屋は勿論別でした」
でも、よく緋山匡がアタシの部屋まで遊びに来てくれたけどね。
その後も沢山質問が飛んできたけど、全部FAXに書いてあるし、ちゃんとFAX読めよ、と思った。
「いい??アッチに車あるからもぅ抜けるよ??」
アタシの前を歩いていた純君が振り、聞く。
「うん!!じゃあね、緋山匡」
適当に緋山匡に挨拶をして純君が開けてくれる道を通って行って車に乗り込んだ。
「お疲れ」
静かにエンジンがかかる。
実は、退院したばっかなのに今日から仕事入ってる。
これが楽しみで仕方なかった。
やっぱり女の子は人に見られてきれいになる。
アタシ達芸能人なんかはまさにそれ。
見られて、憧れられる。
だからもっときれいにならなきゃって前が見れる。