秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下
「でもホント、心配してたんですよ??侑姫ちゃんって見た目が強そうなだけに入院なんてするから……」
上目遣いで心配してくる先輩。
確か……
名前……がミサキ……なんとかだったような気がする。
売れてない人って印象薄いんだよね…
「あははっ、ホントすいません!!自己管理が不十分で」
適当に謝る。
「侑姫ちゃん程売れてるとたった3、4日の入院でも沢山の仕事断って大変だったでしょ??アヤもそんなミスしないように気をつけよーっと」
笑顔でそう言い放ったミサキなんとか。
……嫌味???……
「まぁ、早く戻ってきてくれてよかったよな!!じゃーあ、アヤちゃんも皆も、撮影入ろっか!!」
黒ずんだ空気を慌てて勅使河原さんがまとめる。
その一言で、アタシの周りに固まってた皆もバラバラになり、それぞれの準備を始めた。