秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下

「は??兄貴家出してたんならなんでもっと早く会いに来てくれなかったんだよ~」


また兄貴の背中をバシっと叩いて笑った。

「いやぁ~、それどころじゃなくてさ?一人で暮らしてくって大変なモンだろ??」


しみじみ言う兄貴。

「……そう??全然楽だけど??」


アタシは苦労なんか1っもしなかったけどな。


「あの、失礼ですが、えっと~…ほんとに侑姫ちゃんのお兄さん、??」


久しぶりに純君が声をだした。



「うん!!何いってんの??似てんじゃん!!アタシ達!!」


昔から笑うと細くなる目、笑うと出来るエクボがそっくりだった。


「いや、……なんか………久しぶりにあった兄妹って……普通こんななのかなって……」


「「こんなもんっしょ!!」



うっかり、ハモっちまった。
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